009. 医療機器用蓄電池と医療用蓄電池の大きな勘違い

医療機器用蓄電池と医療用蓄電池

医療機器用蓄電池と医療用蓄電池に関する重要な誤解

近年、「医療用蓄電池」という名称で販売されている製品が複数見受けられます。これらの製品は、医療機関(病院やクリニックなど)内で使用される様々な電子機器、例えばパソコン、照明器具、患者データサーバー、電子カルテシステム、診療予約システム、防災システム、レセプト関連機器、医薬品冷蔵庫、ディープフリーザー、研究用インキュベーターといった、医療機器以外の電子機器バックアップ電源として設計されている場合がほとんどです。
重要な点として、これらの「医療用蓄電池」と称される製品の多くは、医療機器そのもののバックアップ電源として直接的に使用することを目的としたものではない ということをご理解下さい。

その理由して、医療機器は患者様の生命に直接関わる可能性もあるため、極めて厳格な医療機器安全規格(IEC 60601-1など)への適合が義務付けられています。もし、通常の商用電源コンセントと医療機器の間に、この医療機器安全規格の認証を取得していない蓄電池を接続した場合、そのシステム全体の安全性は根本から損なわれてしまう恐れがあるためです。
蓄電池は、医療機器への電力供給経路の一部を担う重要な要素であり、医療機器と同等レベルの安全性が求められます。したがって、医療機器のバックアップ電源として使用するためには、蓄電池自体が医療機器安全規格に適合していることが必須条件と言えるのです。

電気的に医療機器規格を担保出来ない
電気的に医療機器規格を担保されている

上記のような背景から、もしお客様が医療機器用のバックアップ電源として製品の導入をご検討されているのであれば、まずその製品が医療機器そのものに安全に接続できることを製造元が保証しているかどうかを必ずご確認くださいください。

医療機器用蓄電池レムリアは、医療機器安全規格の認証を正式に取得しております。そのため、「レムリア」は医療機器への接続が安全かつ適切に行えることを保証いたします。
ご不明な点やご質問がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

SJQA