産婦人科医院



【区分・規模】クリニック(産婦人科)
【地域】茨城県
課題
茨城県沖では、平均約22年の間隔でマグニチュード6.7以上の地震が発生しており、今後30年以内に発生する確率は90%以上と評価されています。また、日本海溝沿いの領域では、約100年の間隔で巨大地震が発生する傾向にあります。2011年に東日本大震災が発生したものの、今後30年以内の発生確率も30%程度とされています。さらに、2011年の地震の震源域南側に位置する房総東方沖では、1677年の延宝地震(マグニチュード8.0)以降、巨大地震が発生しておらず、その発生が懸念されています。
こうした背景から、産婦人科クリニックにおけるBCP対策として自家発電装置の導入が検討されました。しかし、設置・運用コストや騒音問題などがネックとなり、現実的な解決策とはなりませんでした。そこで、医療機器用蓄電池の導入を検討しました。
接続対象機器
- 超音波診断装置
- 分娩監視装置
- モニター
- 照明
効果
医療機器用蓄電池レムリアを導入した結果、以下の効果が得られました。
- 停電時の医療機器安定稼働
- 分娩監視装置、超音波検査装置、吸引分娩器など、重要な医療機器を停電時にも継続して使用できます。これにより、分娩や手術中に停電が発生した場合でも、安全な医療を提供できます。
- 培養室のインキュベーターなどの機器の電源を確保する事で、受精卵や卵子を保護する事が可能となります。
- 患者の安全と安心の確保
- 停電による医療サービスの停止を防ぎ、患者の安全を確保できます。特に、分娩中の患者や手術を控えた患者の精神的な不安を軽減できます。
- 夜間や悪天候時の停電でも、安心して医療を受けられる環境を提供できます。
- 医療サービスの継続性の確保
- 停電時にも診療や検査を継続できるため、医療サービスの質の維持に貢献します。
- 電子カルテなどの医療情報システムへの電力供給を確保し、診療記録の喪失や混乱を防ぎます。
- 地域医療におけるクリニックの信頼性を高めることに繋がります。
- BCP対策の強化
- 地震や台風などの災害による停電に備え、BCP(事業継続計画)を強化できます。
- 自家発電装置に比べて、設置スペースやコストを抑えられます。
- 騒音問題も少ないため、都市部のクリニックにも適しています。
医療機器用蓄電池レムリアの導入は、産婦人科クリニックにとって、患者の安全と安心を守り、医療サービスの質を維持するために有効な手段と言えるます。
導入機器
- 医療機器用蓄電池レムリア ME3000